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ここは「るろうに剣心」二次創作小説サイトです。 詳しくはAboutよりどうぞ。
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「あ、あのっ私、お茶・・・、お茶煎れてくるね!」

そう言って立ち上がったはずが、目の前にいた人物に手を掴まれ、体勢を崩しそうになる。

「いや、いいでござるよ。それよりも・・・」

‘カチャリ’と音を立てて、石が落ちた。二人の間に置かれている碁盤が、薫の足が当たった事によって、ガタンと揺れたからだ。
縁側の床に落ちた石の音が響く。妙にその音が大きく聞こえた。

「その・・・、一緒に散歩にでも行かぬか?」

はにかむ彼の顔はほんのりと赤かった。


目の前には赤い着物を着た彼がゆっくりとした歩幅で歩く。
時折、ちらりと振り向いてくれる。後ろを歩く自分を気遣ってくれているのだろう。

彼の足元を見ながらの薫には、彼と目が合うことは無かったが、それでも、この胸の高鳴りは止むことがない。

 


        『今日は・・・、ずっと側にいて欲しい。』

そう告げられて、いったいどれ程の時間が過ぎただろうか。
操が居なくなって、二人で碁盤を挟んで、しかし、二人の視線はお互いの手元にあった。
碁盤を見る訳でもなく、もちろん囲碁をやるでもない。会話という会話も・・・、あれは会話になっていたのか・・・。

-えーと・・・どうしよう・・・。何か話すこと・・・-

気まずい雰囲気に耐えかねて、お茶を、と立ち上がったところ、散歩にと誘われたわけだ。


真っ青に晴れた空の下、小鳥の囀りが、川のせせらぎと共に聞こえてくる。

先ほど、縁側でいた時よりも、なぜか薫の心臓はどこか落ち着いていた。
それは、先ほどのような彼と向かい合っている体勢ではないからか。ドキドキは変わらないが、深呼吸できるほど、余裕がある。

ふと、薫にすれ違う男女が目に入った。
二人の手はしっかりと繋がれていて、その笑い声から仲睦ましげな雰囲気が漂ってくる。

薫は目の前を歩く剣心の手を見る。彼の手は、いつものように袖から隠されていて見えない。
そのことに少ししゅんとする。
それと同時に薫の『お転婆心』がウズウズし始める。

先ほどから黙々と歩き続けている彼。彼の歩調に合わせて揺れるその袖を‘つん’と引っ張ってみた。

-・・・・あれ?-

彼は何事も無いように、歩き続けている。
その足並みに変化は見られない。

もう一度引っ張ってやろうと手を伸ばしたその時、丁度手を出した彼の手と、自分の手とが当たってしまった。

-あっ・・・・-

思わず零れそうになった自分の声を、薫はさらに飲み込んでしまう。

彼の手が、自分の手を握ってくれたからだ。

きゅっともう一度、改めて確かめるように握り締められる。
その手と、彼の背中とを交互に見ながら、薫は頬を染めて微笑んだ。
そして、薫もその手をきゅっと握り返す。


特に何かあるわけでもない。何か持っているわけでもない。

でも、とてもとても嬉しくて。

とてもとても、幸せで。

 


__________________________________________________________________
あとがき。

操ちゃんが去った後の妄想想像はっ(笑)いくつかあったのですが、
とりあえず~と、勢い任せにと、
書き始めてみると、こんなことになってしまいました(笑)
 

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こんにちは!
こんにちは!
花の花です^^

続き!やったぁ―――――!!
楽しみにしてたんですよ(うほっ)
「目と目があったら迷うことはない」の
”拙者が欲しいものは・・・・薫殿でござる”告白に鼻血だしながら卒倒しそうになりました。

あ、あああとっ、”項垂れている操は~西瓜をちびちびと食べている”という文章に笑ってしまいました!あ、いい意味ですよ、もちろんっ!
操のがっかりした顔が浮かんできて、頬が緩みました。(本当可愛いなぁ)

積極的な剣心に薫が振り回されるのって、原作ではなかったことなので、ドキドキです!
本当は剣心も手を繋ぎたくて、どうしようかと思案していたのかなと悶々と妄想が…

もうっ!蔦吉様の小説大好きです!
勢い任せ??とんでもない!すてきな小説です!!
ああ、眼福眼福(これで仕事頑張れそうだ)

私も戦国無双やってますよ(うふっ)
剣心にかけて、一番最初に上杉謙信を最強にしました(笑)
何だか声も少し似てるような気がして、うはうはしながらやってました。(もう色々末期でごめんなさい)

続き、楽しみにしてますね!!
「勢い任せ」は6回仰っていたかと思います!
正解だといいなぁ~。

それでは、またお邪魔させて頂きます。
乱文でごめんなさい(深々)

               花の花

花の花 2008/08/31(Sun)12:07:41 編集
きゃ~ありがとうございますっ
>>花の花さん
きゃあああ
楽しみにしていただなんてっなんて勿体無いお言葉っ嬉しすぎますっありがとうございます

花の花さんに言われて気づきました。
そうですよね。剣心って、薫ちゃんに対してはあまり積極的なところは原作では見られませんでしたよね!!
でもでも、心の中では…、本音ではっ…!!きっと!きっと!と願って。(笑)
恋の魔法はあなどれません!!(笑)

そうなんですっ!!剣心もきっと、手を繋ぎたくてたまらなかったはずっ…!!(笑)
実はその辺は書こうか書かないかどうしようかと思っていたのですが、花の花さんのお言葉を頂いて、どんどん妄想が広がってしまいました(笑)
今後機会があったらそういう話も書きたいです

いやいやっとんでもないっ!!私も花の花さんのお言葉を貰って、俄然、仕事も小説も妄想も(えww)頑張ろうと思えました!!
仕事してると思っている以上に結構いろいろありますよね でも、お互い剣薫を挟んでこういうところで出会えて、ストレス発散(笑)できてるって素晴らしいことだと勝手に1人で思ってます!!お互い頑張りましょう!!(笑)

おおー 花の花さんも無双やっていらっしゃるのですね しかも上杉謙信とはっ渋いっ
どのシリーズをやっているのですか??

私は友達が2を持っていて、それを一緒にやっているのですが、私も無双買おうかなーとか思っている今日この頃なので、シリーズにお詳しくておススメの物があったらぜひ教えてください

最近はもう、伊達政宗が好きで好きで(笑)
あの快活な声とキャラがたまりませんっそして武器も(笑)

うはーっそんなっ!!勢い任せをわざわざ数えていただけたなんてっなんかっ嬉しいと同時にそんなことまでさせてしまって申し訳ないですっ(笑)
ありがとうございますっ
花の花さんの言葉に救われました
これからも勢いを大事にします(笑)
蔦吉 URL 2008/08/31(Sun)22:36:32 編集
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